朝から喫茶店へ。
暑かったのでGFスカッシュをオーダーしたところ、
「かしこまりm……ヲヲッ」
と言われた。むふふ。
アメリカン厨でも暑けりゃそういうものを飲むんだぜー。とニヤニヤしてしまったよ。
実に可愛らしい方です。
例によって取りとめもなくたくさんの不毛なことを考えていた。
程度の低い読者を相手にすることの絶望と苦悩とか、数多異なる前提のこととか、誠意の非対称性の話とか。
そういうことをぐるぐる考えてて、ふと気付く。自分ってまだ25歳なのよね、と。もうすぐ26ではあるけど。
もう25、まだ25、と判断が難しい(?)ところではあるけど、少なくとも自分の同年代を見てみる限り、俺と同じ次元でうだうだ悩む人間はたぶんいないと思う。
もっと社会に根差したより人間らしいことで悩む印象。
25歳というのは少々特殊な年で、二階堂奥歯が自殺した年でもあるのだよね。
初めて八本脚の蝶を読んだのは19歳のとき。
とてつもないものを抱えている人なのだなと思った。
でも年を重ねるにつれて、ただの脆弱な一人の人間に過ぎないことが否応なしにわかってきてしまった。
そしてそれは今では確信である。ひ弱で脆弱。
しかしその気持ちはわからんでもない。
2007年02月24日
お引越し
新居は大分前に建てたけども、入居せずに放浪していました。
というわけで新居はこちらhttp://siraisa.seesaa.net/
ブックマークやはてなアンテナに登録してくださっている皆様、こちらで登録し直してくださいまし。
というわけで新居はこちらhttp://siraisa.seesaa.net/
ブックマークやはてなアンテナに登録してくださっている皆様、こちらで登録し直してくださいまし。
2006年12月28日
10 桜の木の下で
君がいなくなったのは三年前だった。またね、と君が振り返り僕に手を振った一瞬に、君はトラックに撥ね飛ばされた。それから僕は一時も君を忘れなかった。だというのに君は!
君は桜の木の下で、道行く男という男に猫撫で声で甘えている。不思議と気味悪がる人はいない。
「ねえ、指輪が欲しいわ。小さなダイヤの、可憐で上品なの」
ときどき君はボウと空を見上げる。桜の葉はすっかり生い茂り、裏の体育館から部活動の声が聴こえる。君は何かを思い出すように左の薬指を擦ろうとするが、そもそも薬指がないことに気付く。
もし、僕が君にそれを見せたら君は僕を思い出すだろうか。思い出したら、君は満足していなくなってしまうのだろうか。だとしたら、哀しい。だけど安心して欲しい。君の薬指と指輪は、清潔なガーゼを敷いたガラスケースの中にしまって大事にしている。指は大分くちてしまったけど、指輪の輝きだけは損なわれてはいないよ。
あともう少しで、君の薬指は完全になくなる。そうしたら君に指輪を返そう。指輪を填める指さえなければ、君はきっと!
約束の場所は体育館裏の桜の木の下。夜明けに君が眠るその隙に、指輪をそこに埋めておこう。
お題10
牛歩の如く進めているけども、進んでいるだけマシということで。いや、何がマシなのだか。
次は「思い出せない約束」
君は桜の木の下で、道行く男という男に猫撫で声で甘えている。不思議と気味悪がる人はいない。
「ねえ、指輪が欲しいわ。小さなダイヤの、可憐で上品なの」
ときどき君はボウと空を見上げる。桜の葉はすっかり生い茂り、裏の体育館から部活動の声が聴こえる。君は何かを思い出すように左の薬指を擦ろうとするが、そもそも薬指がないことに気付く。
もし、僕が君にそれを見せたら君は僕を思い出すだろうか。思い出したら、君は満足していなくなってしまうのだろうか。だとしたら、哀しい。だけど安心して欲しい。君の薬指と指輪は、清潔なガーゼを敷いたガラスケースの中にしまって大事にしている。指は大分くちてしまったけど、指輪の輝きだけは損なわれてはいないよ。
あともう少しで、君の薬指は完全になくなる。そうしたら君に指輪を返そう。指輪を填める指さえなければ、君はきっと!
約束の場所は体育館裏の桜の木の下。夜明けに君が眠るその隙に、指輪をそこに埋めておこう。
お題10
牛歩の如く進めているけども、進んでいるだけマシということで。いや、何がマシなのだか。
次は「思い出せない約束」
回転するせかいのはてな
無数の回転するせかいのはてなが、ある一点で出会い相互に引き合いながら多軸的に回転し離れて行くが、そこで交された会話は場に蓄積される。
「水平線にたなびく紫雲が硝子のやどかりにノスタルジーを想い起こさせるとき、海より静かに寄せる沫から弾ける空気の行方はどこか」
「ある個体の夢に取り残されたこびとが白霧の森を歩くのに使う樫の杖の在り処は」
「湖面に煌めく光の滴の総量が弾ける以前よりも少ないのは何故か」
「流れ星に放たれた三つの願い事が三重の螺旋を描いて空に昇る過程で互いが互いに掛ける言葉は何か」
蓄積される記憶の中に、あらゆる疑問を試すモデルが構築される。回転するせかいのはてなが疑問を吐露し尽くしたとき、ついに臨界点を迎え、宇宙は生まれた。
しかしその間際に生まれたはてながいくらか、自身の抱える疑問を口の中で反芻しながら駆けてくるのだが、創世に間に合わない。故に今でも宇宙の裏側では、回転するせかいのはてなが、我々には考えつかない疑問を自身に問うているのだ。
「水平線にたなびく紫雲が硝子のやどかりにノスタルジーを想い起こさせるとき、海より静かに寄せる沫から弾ける空気の行方はどこか」
「ある個体の夢に取り残されたこびとが白霧の森を歩くのに使う樫の杖の在り処は」
「湖面に煌めく光の滴の総量が弾ける以前よりも少ないのは何故か」
「流れ星に放たれた三つの願い事が三重の螺旋を描いて空に昇る過程で互いが互いに掛ける言葉は何か」
蓄積される記憶の中に、あらゆる疑問を試すモデルが構築される。回転するせかいのはてなが疑問を吐露し尽くしたとき、ついに臨界点を迎え、宇宙は生まれた。
しかしその間際に生まれたはてながいくらか、自身の抱える疑問を口の中で反芻しながら駆けてくるのだが、創世に間に合わない。故に今でも宇宙の裏側では、回転するせかいのはてなが、我々には考えつかない疑問を自身に問うているのだ。
あるバンド
ぼくらはバンドを組んでいる。ぼくがドラムだ。
それは激しい曲でスネアやシンバルをじゃんじゃん鳴らすんだ。エレキの子もベースの子も、みんな。ぼくはドラムだから一番後ろにいて、全員の様子がわかる。足でリズムを取るキーボードの男の子、ぴょんぴょん跳ね回るボーカルの女の子、闇に沈殿する観客。誰のとも知れない汗がスポットライトの中で弾けて、なんだか、とてもたのしい。とても気持ちよくって、ぼくもドラムをますますじゃんじゃん叩く。一番好きなのはサビに入る前で、周りの音がふっと弱くなって一番目立つ。だから、つい、早く、力強く、叩いてしまう。そしてするりとボーカルの女の子が旋律を奏でて、ぼくを含めた周りが盛り上げる。細かい刻みが疾走感を掻き立てるけどボーカルの女の子はゆったりと、幅と深みのある声で歌いあげる。声は一つの楽器だ。そんなとき、ぼくは女の子に寄り添うようにドラムを奏でてしまいたくなる。だけど、それはメンバーの全員が思っていることで、お互いが思っていることも全員が知っている。だからぼくらはなんとか抜け駆けをしようと音をじゃんじゃん鳴らす。だけどボーカルの女の子はぼくらみんなが好きだと言うからぼくらはやきもきしてしまう。
それは激しい曲でスネアやシンバルをじゃんじゃん鳴らすんだ。エレキの子もベースの子も、みんな。ぼくはドラムだから一番後ろにいて、全員の様子がわかる。足でリズムを取るキーボードの男の子、ぴょんぴょん跳ね回るボーカルの女の子、闇に沈殿する観客。誰のとも知れない汗がスポットライトの中で弾けて、なんだか、とてもたのしい。とても気持ちよくって、ぼくもドラムをますますじゃんじゃん叩く。一番好きなのはサビに入る前で、周りの音がふっと弱くなって一番目立つ。だから、つい、早く、力強く、叩いてしまう。そしてするりとボーカルの女の子が旋律を奏でて、ぼくを含めた周りが盛り上げる。細かい刻みが疾走感を掻き立てるけどボーカルの女の子はゆったりと、幅と深みのある声で歌いあげる。声は一つの楽器だ。そんなとき、ぼくは女の子に寄り添うようにドラムを奏でてしまいたくなる。だけど、それはメンバーの全員が思っていることで、お互いが思っていることも全員が知っている。だからぼくらはなんとか抜け駆けをしようと音をじゃんじゃん鳴らす。だけどボーカルの女の子はぼくらみんなが好きだと言うからぼくらはやきもきしてしまう。
知
ようやく立ち上がることのできた子供は、何度も転びながら道を行く。幅の広くて果てのないそれは道と称ぶには不確かであるが、子供にとっては紛れもなく栄光と幸せに続く道であり、また、それはたしかに続いているのだ。
子供は年月を経て成長する。まず最初に知ったのは道徳だった。道徳を得て未熟だった眼はより輪郭の確かな道を映し、道は思っていたよりも狭かったことを知る。次に畏れを知り、悪徳を知る。
知は世界の真実を次々に暴露する。ときに暴力的に、ときに囁くように。かつて道の果てに夢見たものの何と稚拙なことか。
こんなことを知りたかったんじゃない! 盲目的な唯物科学主義の使徒が、高らかに、高圧的に、少年の限界性を宣告する。きみはなあんにもできない。不可能性の具現だ。きみはなんとちっぽけなことか。無力なことか。屈服したまえよ。さあ、さあ! 使徒は首に腕を巻き付ける耳元で囁く舌をうごめかせる体に手を這わせ侵入し少年をぐちゃぐちゃにしてしまう。内蔵がとろける音は聴こえるか。骨は折れたか。使徒はそれでも少年を犯す。少年は口もきけない。精根尽き果てた体をたたせてしかしそれでも精を絞り尽して尽してなお犯し続ける。
子供は年月を経て成長する。まず最初に知ったのは道徳だった。道徳を得て未熟だった眼はより輪郭の確かな道を映し、道は思っていたよりも狭かったことを知る。次に畏れを知り、悪徳を知る。
知は世界の真実を次々に暴露する。ときに暴力的に、ときに囁くように。かつて道の果てに夢見たものの何と稚拙なことか。
こんなことを知りたかったんじゃない! 盲目的な唯物科学主義の使徒が、高らかに、高圧的に、少年の限界性を宣告する。きみはなあんにもできない。不可能性の具現だ。きみはなんとちっぽけなことか。無力なことか。屈服したまえよ。さあ、さあ! 使徒は首に腕を巻き付ける耳元で囁く舌をうごめかせる体に手を這わせ侵入し少年をぐちゃぐちゃにしてしまう。内蔵がとろける音は聴こえるか。骨は折れたか。使徒はそれでも少年を犯す。少年は口もきけない。精根尽き果てた体をたたせてしかしそれでも精を絞り尽して尽してなお犯し続ける。
2006年12月27日
三行日記202
クリスマスはサンタ服で店頭販売したり加工場に引き篭ったりでした。
千個ぐらいあったケーキが目の前でがしがし売れていくのは壮観なものです。
最後の一個は大学生の集団がお買い上げ。時刻は22時過ぎ、いつの間にかスタッフ全員が店頭に並んでいましたよ。
千個ぐらいあったケーキが目の前でがしがし売れていくのは壮観なものです。
最後の一個は大学生の集団がお買い上げ。時刻は22時過ぎ、いつの間にかスタッフ全員が店頭に並んでいましたよ。

